家庭医(総合診療医)のアタマの中〜健康・食事・運動・行動について〜

家庭医(総合診療医)として健康・食事・運動・行動変容などについて記録。「やらないといけないけどやれない人」「一歩が出ない人」の手助けができれば良いなと思ってます。一人ではダイエットが続かない、運動が続かない、スタイル維持ができないなどと悩んでいる人は是非一緒に考えませんか?

ダイエットが始められない人

家庭医療専門医となったMasaです。

 

「明日からダイエット頑張ります」

と言っている人いませんか?

 

ダイエットを始めようと決心するけどなかなか始められない。

 

なぜそんなことになってしまうのか?

そんな人にはいくつか特徴があります。

 

「夏休みの宿題はぎりぎりになってやるタイプ」

こんなタイプの人は決心しても

明日になるとまた、「明日から・・・・」「明日から・・・」「明日こそ・・・」・・・・・「もう良いかな・・・・」

という風にズルズル言ってしまうためなかなか始められない。

 

「目標がはっきりしていない」

 「痩せないといけない!ダイエットしよう」と思っていても、周りに痩せた方が良いねなどと言われてなんとなく「痩せないと!」と思い込んでしまい、それが動機になっているタイプ。

 なんとなくの目標では人は頑張ることはできません。「太っていることが原因で振られた、馬鹿にされた。見返してやる!」このように感情の伴った目標・動機はモチベーションを維持してくれます。

 

「飽きっぽい」

 3日坊主のタイプ。このタイプの中には目標がはっきりしていないというタイプもいますが、毎日同じことを同じようにすることに飽きてしまうというタイプ。この人たちもなかなた同じ習慣を続けることができないし初めても次の日には飽きてしまうため、なかなかダイエットが始まらない。

 

他にも色々なタイプはいますが、よく見るタイプはこの3タイプ。

じゃあ、どうすれば良いの?ということを見ていこう。

「夏休みの宿題はぎりぎりになってやるタイプ」

 このタイプは決心はしたけど行動に移せないタイプ。

「思い立ったが吉日」と言いますが、その日からやりましょう。思い立った日に周りの人に宣言し、逃げられない状況に自分を持っていきましょう。

「目標がはっきりしていないタイプ」

 自分がなぜやりたいのかをはっきりさせる必要があります。

痩せないといけない → ダイエットしないとではないはずです。

この「痩せないといけない」の前後には色々な理由があるはず。

「血圧が高い→将来脳梗塞になりたくない、寝たきりになりたくない→血圧を下げるためには?→ 痩せないといけない → ダイエットをしよう」

「太っていることを馬鹿にされた → 腹がたった→見返そう → 痩せよう →痩せるとどうなる? → 見返すことができる、色々な服が着れてオシャレができる、見た目が変わる。今よりモテるかもしれない・・・ → ダイエットしよう」

このように「なぜ」「どうして」をつなげていくと痩せないといけない→ダイエットしようの間には色々なところから矢印が入っていくと思います。この矢印を思いつくままんに白紙の紙に書き出して見ましょう。

 あなたの熱のこもった目標が見つかるかもしれません。

「飽きっぽいタイプ」

飽きっぽいタイプは一人で続けることは難しいことがあるかもしれません。上の2つのタイプと同様に周りに宣言、目標を明確化することは必要です。

また、一緒にサポートしてくれる人を見つけましょう。

 飽きっぽい人は一つのことを続けることが苦になるかもしれません。飽きて良いんです。飽きたら次のこと、飽きたら次、とどんどん違う方法を加えて見てください。

POINTは方法が矛盾しなければ「方法を加える」ということ。やめてしまうのではなく、その前にやっていたことと新しいことを追加してやっていくこと。

 ダイエットは生活習慣を変えることです。自分に合う方法は自然と続きます。ただ、生活習慣を変えるためには最初の1週間〜1ヶ月は意識しなければなりません。そこを乗り越えると習慣化し、あまり意識せずに長続きしていきます。

 飽きっぽい人は一つのことだけでは飽きてしまうので、飽きたら新しいことをプラスして常に新鮮な気持ちでトライしていきましょう。

 

 

ちなみに、私は「夏休みの宿題はすぐやるけど、飽きっぽく面倒くさがりタイプ」

 今年、体重を5kg落としました。ランニング、筋トレ、ストレッチ、食事など様々なことに手を出しました。一番続いたのはレコーディングダイエット+食事。

 レコーディングするために自動でアプリに体重、体組成などを記録しているタニタの体重計を利用し、毎日のって体重、体脂肪、筋肉量、体内年齢を確認。グラフ化もされるので上がり下がりの波が下向きになっていることを確認しながら行いました。

 また、食事。料理が上手な妻に協力を宣言し、毎回の食事のご飯の量を200g→120gに減量。(量は1度測ってそこからは目分量)そして、毎回、「何gにする?」と聞いてもらうことで「自分でどのぐらい食べているのかを意識すること」食べたくなった時も声をかけてもらってセーブすることを意識しました。また、私の職場では3時のおやつがほぼ毎日。周りが食べている中でも、間食は食べないことにした!と宣言しました。最初は進められていたが数日断っていたら、本当に食べないことにしたんだねと言われ勧められなくなりました。周りは目の前で気にせず食べています。

 その二つを主軸にして、ランニングや筋トレ、ストレッチ、ヨガなどを飽きたら違うことをしてと組み合わせて行ったところ3ヶ月ほどで66kg→62kgまで落ちました。ちなみにBMIでいうと22→21程度にさがりました。

 いろいろ意識することで標準体型でも体重や体型のコントロールが可能だと実感したところでした。

 

ダイエットには「宣言する」「目標を明確化する」「飽きてもいい、何か続けられることを見つける」が大事です。